大野に誕生した大野木工が始まって以来、常にクラフトマンシップにこだわった器や生活家具などユニークなアイテムを生み出してきたことは、そんな大野の歴史に根づいています。
大野木工が始まり大野村にはたくさんの職人が生まれました。
三本木工芸もそのひとつ。
取り組み始めた頃は、轆轤加工、ルーター加工など多くの指導いただきながら、木を生かした難しいオーダーに応えるため、職人の技術はよりいっそう磨かれ、妥協のない品質が培われました。現在でも、品質に対するこだわりが徹底されているのは、この頃のから脈々と受け継がれています。
 常に新しいものを取り入れようとする精神は、そのままものづくり職人気質につながっています。
家具の隅々、木の息吹を活かし他デザイン、使う人が心地よく使えるつくりを施すことで新鮮な感動をもたらす驚きを忍ばせる一点が誕生します。
おおきな原木を裁断し、じっくり乾かした後に、木取り、粗彫り、中彫り、仕上げ彫り、塗装という工程で完成させていきます。
重要なのは、加工それぞれの丁寧さも必要ですが、しっかりと時間をかけて乾燥させ、狂いのない状態にしてやることが必要です。
そうすることにより、何年使っても、割れが出ない、狂わない、製品ができあがっていきます。
目の前にある製品の後ろには、何十、何百時間の時間の積み重ねがあります。
木の息吹から考えるデザイン。
画を立体にかたちづくることが職人の仕事。木の息吹(材質、年輪)を理解し、表情豊かな製品に仕上げます。それは手で持ったとき、腰掛けたとき、使って初めて感じる「感触」を決定します。
そのイメージ通り、そしてそれ以上のものに仕上げたいというこだわりから、時にはデザイン画には表現されていないディテールや年輪の表情までを考えてつくり込んでいきます。
器を使うひと、家具と暮らすひと、を想像し、最後の磨きの工程までを丁寧に心を込めて仕上げていきます。